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昨年、テキスタイルデザイナー梶原加奈子氏のディレクションにより始まった森川レースの生地ブランド『an dan te.』(アンダンテ)がいよいよイタリアのミラノウニカに出展します。まず頭の中を切替える事からはじまった生地開発は、トレンドを学び試行錯誤を繰り返し、スピード感を維持しながら、今まで試した事のない領域にどんどん踏み込んで行きました。そうやって約一年を費やした生地開発は40点余り。各方面たくさんの方々と関わり、またお世話になりここで一つの通過点を通るわけです。どう評価されても真摯に受け止め、経験を積み重ねこれからも足を止めることなくまた開発に向き合っていくつもりです。
新年明けましておめでとうございます。
昨年は福井においてラッセルレースの存続も含め、模索していた事、夢の実現に向けての手段を決め「奔走」した一年でした。その中で新しい出会いが生まれ更に大きな力となって今年も進んでいく事でしょう。どんな時でも目標に向かう強い気持ちを持ち続け、同時に感謝の気持ちを忘れず良い結果に繋げ「飛躍」の年にします。
本年も皆様のご多幸とご健勝を心よりお祈り致しております。 森川 英樹
福井は昨夜から雪がちらついて、さらに年の瀬という感じが増してきました。
昔に比べると一年を通してレースの服や小物を店頭やインターネット、またTVや街頭でも見かける様になり、レース=春・夏の素材 だけでは無くなった事は嬉しい事です。しかし私たちが目にする殆どのレース実は海外で安くつくられたものばかりです。大量に生産され、売れ残ればセールになり、さらに残れば廃棄処分・・そんなやり方では資本の大きな会社にかなわない!私たちがいる場所はここでいいのか?という疑問をずっと持っていました。しかし目の前の経営の事を考えると、とにかく機械を止めずに稼働させなければいけないという先入観もあり、先代からずっとこのやり方しかやって来なかったので、変化する事も出来ずにいました。
しかし、苦悩しながら苦しい中でも動きを止めずにいたからこそ、大きな柱となるべく目標を見つける事が出来ました。
その様な流れで、8月には福井県より“経営革新計画”に承認されました。11月には“ふくい逸品ファンド事業”に採択され、西川知事より認定状を授与されました。福井はかつて「繊維のまち」と言われており、私たちの編みレースも地域産業資源に指定されています。今後、他では真似出来ない発想や技術を国内外にアピールしていきたいと思います。
わくわくするようなレース、関わった人みんながハッピーになれるようなものづくりを目指して、来年も突き進んでいきたいと思います。どうぞ皆様良いお年をお迎え下さい。
森川嘉子
普段、急ぎの仕事がない限り、ミーティングも兼ねて一緒に昼食を食べますが、やはりお酒が入るとよりみんなが生き生きしていました♪
ベテランの方々の経験やアイディアが、森川レースの“宝”です!
その日はちょうど機体左側の窓側席を予約できた小松発、羽田行きのエアーバスからの映像。富山湾の上空からは富士山が見えると聞いた事を思い出し、目を凝らしていると、離陸から数分後 霞んではいますがひと際高い山が見えます。どうでしょう? 違いますか?
静岡県上空辺り、太平洋側から見たもの、これは間違いなく富士山!
遥か昔から日本人を魅了し、時には勇気や希望を与えてきたに違い有りません。その姿を見下ろしたり、時には見上げたりして私も東京へ、そしてその先の世界を目指す勇気を貰おうとしているのかも知れません。
年2回 東京国際フォーラムで開催されるPremium Textile Japanを視察、商談をしてきました
コットン、シルク、羊毛などナチュラル糸を使用したテクスタイル展示会『HARVEST』にも視察・商談で参加
ヨーロッパからのサスティナブルの動きはますます強くなって来ています。ナイロン袋などによる海洋汚染が海にすむ魚や哺乳類に及ぼす影響などが報道され、コーヒーメーカーのプラスティック製ストローの不採用といた様に、今後このエコ、リサイクルといったサスティナビリティの動きは身近に感じられる様になってくるでしょう。
地球が枯渇してしまう前に。……「サスティナビリティーはもはや選択肢ではない。当然の義務だ」
国連は2017年6月の時点で76億人の世界人口が、2050年には98億人に達すると予想しています。さらにその時必要となる服の量は、現在の3倍 地球2.3個分の資源が必要になる。つまり、このまま私たちが天然資源に頼ったものづくりを続けていれば、地球が近い将来、枯渇してしまうのは目に見えているという事なのです。
こうした強い警鐘が世界で聞かれるようになった今、ファション業界でも単なるマーケティング戦略の一つではなく、本腰を入れたサスティナビリティー施策が動き出しています。アディダスは2024年までにシューズやアパレルを含む全製品をリサイクル・プラスティック製にすると宣言。またH&Mは世界の研究者とのコラボレーションによって産業規模での「混紡素材のリサイクル」に成功しました。コットン100%のような単一繊維からなる素材のリサイクル技術は大きく進化したが、市場にはもっと多く普及している綿、ポリエステル混などといった混紡素材のリサイクルがファッション業界のサスティナビリティーにおいて大きな障壁となっていました。
世界人口の増加から、衣服の需要が高まる中 着古した服が焼却されたり埋め立てられたりするのではなく、再び繊維となり新しい服に生まれ変わるという『循環』を生みだす事が出来ればリサイクルの円が出来ます。またそれと同時に大切になってくるのは、消費者の『資源』に対する理解と協力に他なりません。今を生きる我々は、次の世代にこれまで以上に地球に負荷をかけない環境を整備し、受け渡す義務があります。
秋晴れの心地よい日曜日、福井の今立 和紙の里のイベントに参加して紙漉き見学をしてきまた。この地域では和紙工場が地域内に点在しており、お互いの特徴を生かした作り方や販売で協力し合い『越前和紙』を広く発信しています。若手の作り手が中心となり、1500年続く越前和紙を先人の技術や知恵を更に時代に合わせた感性で和紙の表現、創造をしています。
ここでも受け継がれてゆく伝統技術や時代の変化に対応する日本の工芸の柔軟性と美しさに魅せられました。
森川 英樹
今日、10月13日は森川レースの創業記念日で法人化して30年目を迎えます。統計的に30周年を迎える企業は全体の30%と聞きました。これもひとえにお付き合いさせて戴いております皆様方のお陰と感謝いたします。お花は平素大変お世話になっている税理士法人たすき会様から頂きました。どうも有難うございます。
これから知りあう事になる多くの方々を含めて今後ともどうぞ宜しくお願い致します。